おととい、もやもやしてた理由。
昨日から前期の中間テストが始まった。あたしの勤める学校では、筆記テストは1週間前に出すことになっていて、早めに準備した日本語科は2週間も前にテストを作りあげていた。
おととい月曜日。いつも通り出勤したあたしは職員室に着くや否やあることを聞かされる。
「姫先生、会話の試験もしないといけなくなりました。」
「・・・いつ?」
「期日の規定はありません。でも、できるだけ早くしたほうがいいですね。
学校から試験をするよう言われたんです。私たちは先週の金曜日に知らされました。」
あたしは高校2年を受け持っているのだけど、これを教えてくれたのは高校1年を担当する先生だった。詳しいことは高校2年の先生に聞かなければわからないので、とりあえずその場は「わかりました」とだけ伝えた。金曜日に知ったならもうちょっと早く教えてくれてもいいのにナ。電話番号ぐらい知ってるでしょ?なーんて思いながら。
火曜日から金曜日までが中間テストだから・・・会話のテストは今週か来週中には点数を出さないといけないだろう。こういうとき、問題を作るのはネイティブの日本人の役目になる。作らないといけないのはわかるのだけど、そしてもちろん最終的には作るんだけど、「作ってください」とか何も言われていないのに気を利かせて作るのがシャクだったから、こっそり作り始めた。でも時間がないからけっこう必死に(笑)
そのとき授業中だった高校2年の先生が戻ってきた。
「姫先生、実は今回会話の試験があるんですよ。」
「そうみたいですね。さっき聞きました。」
「問題はどうしますか。去年のようにしますか。」
「そうですね。」
「・・・。」
「これ、今急いで作ってみたんですけど、こういう形式でどうですか。」
「(あたしが差し出した紙を見ながら)はい、いいですよ。これにしましょう。」
「いや、あの、これ今作ったばかりなので、もうちょっとちゃんと直さないと・・・汗
じゃあ、これで作りますね(あ、自分で言っちゃった・・・笑)」
数分後。
「あの・・・誰がテストしますか?」
「去年のようにみんなでやったらどうですか?」
「んー、去年とは勝手が違いますからねぇ。みんな同時にやるのは難しいでしょう?
あたしが授業中に全員分やりますよ?それじゃだめですか?
(実を言うと、1人でやるほうがラクなんだけどなぁ・・・笑)」
「いやぁ・・・それだと姫先生、疲れますよ。」
「え・・・あの・・・仕事なので疲れるも何もないんですけど・・・」
「いいですよ。みんなでやりましょう。時間もありませんから。」
「いつまでにしないといけないってあるんですか?」
「あの、水曜日と木曜日に会話の試験をします。」
「?!」
「(紙を確認しながら)そう、水曜日と木曜日です。」
「・・・聞いてないんですけど。汗」
「英語科がこの時間に試験しますから、わたしたちもこの時間に会話の試験します。」
「そうですか。じゃあ、今日中に作らないとダメなんですね。」
つづく。