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日本語能力試験。
今日、12月5日は、年に一度の日本語能力試験の日。
日本で言う英検みたいなもので、日本語学習者が受ける試験なのだ。
あたしの生徒も受けるんだけど、これの困ったところが年に一度ということ。
彼らが高校生の間に受けられるのは3回。
そのうち1回は「あいうえお」を勉強して2,3ヶ月経った頃に行われるのだから、
受けられるのは、実質2回ということになる。
だから、ものすごく大事な試験なのだ。

日本語能力試験には下の3種類の試験がある。
1.文字・語彙 (主に、漢字の読み書き、言葉の使い方)
2.聴解
3.文法・読解

あたしは中国人の先生と組んで教えてるので、聴解を中心に教えている。
まだまだ初級者の彼らにとっては、文法なんぞ、あたしが日本語で説明するより
中国人の先生から中国語で説明されたほうがわかりやすいのだ。
(中には日本語での説明が聞きたくてあたしのところに来る生徒もいるんだけど。)

10月の国慶節が終わってから、1週間に2回、昼休みを使って聴解練習をしてきた。
彼らが目指すのは3級。ちょうど初級が終わる程度。
試験はすべて4択なのだけれど、やはり彼らにはちょっと難しい。
生徒の日本語力は上から下までさまざまで、
上は日常会話程度なら問題なくできる程度の人。
下は「これは何ですか」がやっとわかる程度の人。
日常会話程度なら問題なくできる程度まで行けば、3級は必ず合格できる。
でも、これは何ですか程度なら、4級も難しい。

で、ここで問題になるのが、試験を受けられる人。
中国の日本語能力試験の申し込み方法は、インターネットで行うことになっている。
しかも、早いもの勝ちの定員制限つき。
受けたい人が受けられず、適当に申し込んでしまった人が受けられる、そんなシステム。
なぜ人数制限があるのかははっきりわからないけど、
聴解を行う際の音響設備が整った施設が少ないからだと聞いている。
自分の町の会場がいっぱいになると、
電車で5時間も10時間もかかる隣町での申し込みをする。
それでも受けられない人がいっぱいいる。

あたしが受け持っている生徒、約160人。
3級の試験を受けられる生徒、16人。
3級の申し込みができず、やむをえず2級に申し込んだ生徒、2人。
3級の申し込みができず、やむをえず4級に申し込んだ生徒、2人。
3級の申し込みができず、やむをえずあきらめた生徒、ほか多数。

ここで怒りをぶつけてもしょうがないのはわかっているけれど、何か腑に落ちない。
やる気のある生徒は、3級に申し込みができなくても、
来年2級を取ってやるぞ!と意欲を見せている。
理不尽な理由だと落ち込んでいるのではなく、前に進もうとしている彼らを見て、
あたしは心から手助けしたいって思ってるよ。

今ごろもう試験は終わってるのかな。おつかれさま☆
来年は申し込み、できるといいね。
by camxhime | 2004-12-05 14:57 | 愛スベキ生徒タチ。 |▲上
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